「緊急時の呼吸法」
緊急時の呼吸法ですが、毎日朝や寝る前でもかまいませんので、
トレーニングをして下さい。
この緊急時の呼吸法は、絡まれた時だけでなく、
重要な商談や告白など、いざという時に冷静になることができる、
とても役に立つ呼吸法です。
「胸倉をつかまれた時の対処法」
「胸倉をつかまれた時の対処法」についてお話したいと思います。
街中のケンカでよく見かけるのが
この胸倉をつかまれるシーンです。
普通は胸倉をつかまれてしまうと
ついビビってしまい抵抗出来なくなります。
これには理由がありまして、
胸倉をつかまると人間は重心が上に浮いてしまいます。
すると「肉体と精神は連動しています」から
「肉体が浮いてしまうと精神も浮足立ってしまうのです」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つかむ人間も気づかないような
思わぬ精神作用(攻撃)を与えているのですね。
では、胸倉をつかまれた時にどう対処すればいいのか・・・
私が紹介している(マニュアル記載)は
相手の身体の「ある一点」を攻めることで
容易に崩すことができるのです。
そのある一点とは・・・
それが『肘』なんですね。
「肘」は『手の小指』と同じように「上半身」の中で
重要な役割を担っています。
そして胸倉をつかんだ時の肘は構造上、
「横からの力」には弱いのです。
つまり肘を横からの力で崩す、あるいは制することで
上半身を簡単に崩すことができるのです。
上半身を崩せるとさらに下半身も崩せます。
それによって胸倉をつかんできた相手を
投げるあるいは下に潰すことができるのです。
具体的にどのようにするかというと(ここでは簡単な技を紹介します)
■片手でつかまれた場合
1 空手の外受けの要領で肘を横から制します。
それだけで相手が崩れるのが分かるはずです。
2 横からの圧力をかけたまま手を横に倒します。
3 つかんできた腕の肩より外側に身体を倒します(斜め前にお辞儀する)。
これだけで簡単に崩れるはずです。
■両手つかんできた場合
1 片手と同じ要領で両側から両腕を制します。
2 横からの圧力をかけたまま手を横に倒します(この場合両腕はクロスします)。
3 前にお辞儀をして上から圧力を加え、斜め下方向に潰します。
簡単に崩れるはずです。
どちらも相手が力強く押してきた時、
さらに威力を発揮します。
このように、実践護身術では強力な腕力は必要ありません。
人間の構造上の急所を突くことで、
簡単に崩すことができます。
ぜひ緊急時の呼吸法と合わせて、
覚えていただければと思います。
ここでは簡単に技の紹介をしましたが
実際には「伸筋優位の手」「姿勢」「呼吸」「足の形」などの
要素も重要になってきます。
この辺は、私がお勧めする格闘上達マニュアルにて
詳しく紹介されています。
その格闘上達マニュアルは、
黒木さんという方が考案したものになります。
黒木さんは現在、護身武術協会SDS(セルフ・ディフェンス・スパイラル)
という団体を運営する傍らで、一般向けに主に護身術のセミナーなどを
開催しております。
1当時、真の強さを求めた黒木さんは「大東流合気柔術」という
柔術に弟子入りし、この武術を身につけたそうです。
柔術とは本来、侍が刀を奪われたときに使われていた武術で、
現代の格闘技とは質がまったく異なります。
柔術は剣術の動きがベースとなっているため、
すべての動きに無駄がなく、相手を倒すためだけに特化した
理にかなった技になっているのです。
実に10年以上に渡り修練を積んだ黒木さんは、
さらにこの柔術の長所を生かすことで、
女性や子供など、体力的に男性に劣る方でもより実践的に使えるよう
ルールのない現代社会に適応した独自の技を作り上げました。
それが護身武術協会SDSなんです。